江戸の文化が今に残る高山陣屋

当時の建物のまま。代官を体感!

毎日、陣屋前広場行われている朝市、インスタ映え間違いなしの迫力のある陣屋門、江戸時代から現存する建物。

 

 観光スポットとして魅力あふれる高山陣屋ですが、そもそも何の建物なのかといいますと、現代でいう行政・警察・司法の官庁として、江戸から派遣された代官・郡代が年貢を取り立てたり罪人を裁いたりしていた場所でした。

江戸時代は身分制度が大変厳しく、高山陣屋の入り口は身分ごとに7箇所もあります。

現在、順路で入り口になっている「玄関の間」は代官・郡代もしくは幕府から派遣された巡見使(VIPの方々)しか通ることが出来なかったようです。

私も「玄関の間」を通る際は代官顔をして通るようにしております。

 

さらには身分によって畳の縁の仕様まで分かれていたようです。

最初、統一感のない畳を見たときには「長い年月修復しながら、つぎはぎになったのだろう」と思っておりましたが、当時から意味を持って畳が敷かれていたのです。

身分が下の者は縁なしだったようです。そこに立つとなぜだか居心地がよく感じました。

 

玄関
玄関

大広間写真
大広間写真
女中部屋写真
女中部屋写真

 

全国に60数カ所あったと言われている郡代・代官所の中で、当時の建物が残っているのはこの高山陣屋だけなので、当時の場所で代官気分を感じられる場所は高山陣屋だけなのです!

もっともっと奥の深い高山陣屋を知りたいという方は専門ガイド「陣屋5人衆」に案内いただくのがオススメです。

現在は新型コロナウイルスの影響でガイドは行っておりませんが、終息したら是非とも歴史深き陣屋の趣を感じてみてください。(S.T)