日本一“歌舞伎”が盛んな岐阜県

歌舞伎は、日本固有の演劇で、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。江戸時代に始まった歌舞伎は、流行の最先端を行く奇抜な衣装や髪型、錦絵のような美しい舞台で人々を熱狂させました。そして、江戸と大阪を行き来しながら街道沿に旅興行を行うプロの役者に憧れた地方の人々は、旅役者に芝居を習い、やがて自分たちで芝居小屋や神社の祭礼時に演じ、楽しむようになりました。土地の素人が演じる地芝居をこの地方の人々は“地歌舞伎”と呼び、江戸時代から伝えられてきた物語(台本)や振付、衣裳を大切に受け継いでいます。
現在、全国最多の32の保存団体が活動する岐阜県は、地歌舞伎が日本一盛んで、各地に残る古い芝居小屋などで、今も、江戸時代さながらに歌舞伎が演じられています。大歌舞伎では見られなくなった演目や、特有の振り付けの継承に活発に取り組む東濃地方の各歌舞伎保存会の活動と芝居小屋が数多く保存・活用されている点が高く評価され、2020年『東濃地方の地歌舞伎と芝居小屋』が、「岐阜の宝もの」に認定されました。
地歌舞伎